2016年度のグロテスクおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2016年度のグロテスク成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番の2016年度のグロテスクおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.4 1 2016年度のグロテスクアニメランキング1位
ドリフターズ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (578)
2889人が棚に入れました
西暦1600年 天下分け目の大戦、関ヶ原の戦い――薩摩、島津家の武将、島津豊久は身を挺した撤退戦の後、死地から抜け出し一人山中をさまよっていた。降りしきる雨の中、たどり着いたのは無数の扉のある廊下のような部屋――豊久はそこにいた謎の男、『紫』を問いただす間もなく石扉の向こう側へと送り込まれてしまう。――そこはオルテと呼ばれる国家が支配する世界、人間とデミ・ヒューマンと呼ばれる「人ならざる」ものが暮らす異世界だった。異なる時代から先に流れ着いていた織田信長、那須与一ら歴戦の英雄とともに豊久は揺らぐことのない武士(さぶらい)の思想で異世界の戦場を疾り駆ける!

声優・キャラクター
中村悠一、内田直哉、斎賀みつき、鈴木達央、青山穣、家中宏、小野大輔、高木渉、櫻井孝宏、古城門志帆、西田雅一、楠大典、皆川純子、乃村健次、北西純子、田中正彦、安元洋貴、石田彰、宮本充、伊藤かな恵、間島淳司、続木友子、石塚さより、仲野裕、杉田智和、福田賢二、遊佐浩二

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

今期では楽しみにしている方でした。面白かったです。

漫画原作は未読です。

ドリフターズといえば「8時だよ!全員集合」のコントが終わって舞台セットを解体して片付けるときのBGMを真っ先に頭に思い浮かべてしまうおっさんですが、歴史上の登場人物が出てくるということで楽しんで観ておりました…。

ちなみに作画は3.5としていますが、決してダメとは思っておりません。時に止め絵を使うとかモブの兵士の格好を同じにするなどして省力化が図られていますが、話を追うのには十分なクオリティで必要なところはバッチリやっているので特に問題はないと思います。

ざっくり書いてしまえば、エルフとかドワーフとかコボルドとかがいる異世界に歴史上の偉人が「漂流者(ドリフターズ)」側と「廃棄物(エンズ)」側に分かれてとばされて、勢力争いに加担することでそれぞれの陣営が覇権を争う異世界での戦争モノです。

「漂流者」サイドの島津豊久が主人公で、織田信長、那須与一が準主人公格といえます。歴史的にどうやって死んだかが良くわからない人物により構成されています。「廃棄物」サイドでは正体不明の「黒王」が指揮を執っており、ラスプーチンやジャンヌ・ダルク、土方歳三などが属しています。こちらは非業の死を遂げたり、世の中を恨んで死んだ感じの人物により構成されています。

話が進むにつれて登場人物はどんどん増えていき、誰が登場するかは本作の一つの楽しみです。

「廃棄物」サイドが物語早期に組織化されているのに対して、「漂流者」サイドは各自の意図でバラバラに動いており、それをまとめようと画策する「十月機関(オクト)」や「漂流者」の何名かによって建国されたオルテ帝国などさまざまな勢力が出てきます。

また、異世界の文明がほぼ中世レベル以前で武器としては剣や弓、油による放火などしかないのですが、「漂流者」や「廃棄物」の中にはもっと後の文明レベルの人物がいるので武器や戦術の近代化が作中で図られていくのも面白いところです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 39

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

次いってみよ~!

原作未読。最終話まで視聴。

異世界ファンタジーバトル系かな?
エルフとか出てくるけど、魔法とか出てこないし、ファンタジー要素は少なめだけど。

一言でいえば『歴史上の人物が異世界転生して敵味方になって戦う』という物語。
私は日本史も世界史も苦手だったけど、それなりに楽しめた。

作画は特徴的。だけど、見やすい。ただし、グロ注意で。

シリアスパートとコメディパートのメリハリが半端ない。
おそらく特徴的な作画のせいだと思う。

原作未読の自分が悪いんだけど、敵味方が分かりづらいのが少々難点。

後半少しずつ面白くなってきたので、第2期を楽しみにしています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31
ネタバレ

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

歴史上の人物でやたらキャラの濃い連中ばかりが、寄せ鍋よろしくかき集められ、ふたつの勢力に対立して戦うことになる異世界は、血まみれ糞まみれ陵辱と正義と策略が入り乱れて、

まあ無闇やたらに熱量の高い作品。
糞だって発酵させれば高熱を発する訳だし。

メインキャラ島津豊久は一本気だが自己の正義に対して全く揺るぎなく、まさしくダークヒーロー。
そして帯同する織田信長は、
{netabare}歴史のイメージとは違って、チョイ悪オヤジ風で軽いノリなんだけど、これが実は、アタマは回るし策略には長けてるし、その上いくさが大好きだし糞が大好きだし、のスカトロマニアで、
豊久を大将に立てればこの世界を牛耳るのに有利と見れば迷わずそうするし。
そして、とにかく死体と糞を使いまくる。
町を潰すのにも。
いくさを仕掛けるのにも。
武器をつくるのにも。
何でもかんでも。

グロ上等、暴力当然。殺すのも死体転がすのも当たり前って感じで、
もう清々しいとしか言えない踏ん切りのよさ。
原作がヘルシングの人なんで、これぐらいぶっ飛んでないと、
いけない世界なんだねー。

ギャグも面白いし、原作準拠のマンガ絵も楽しく挟んで来るし、
まあ戦うのが飯より好きな連中が集まって、
人類を糞より嫌いな連中とぶつかり合うんだから、
そりゃ雑兵は死ぬしぬシヌ。{/netabare}
否応もなくどんどん、
熱は上がるあがるアガル。
音楽もキャッチーで煽るあおる。

でもこの第1期(?)ワンクールでは尺不足で、
顔見世に終わっちゃったキャラもいたりで、
第2期に期待してねーって感じで幕引きなんで、
これはとても残念。
もうちょっと進めてくれると、文句なかったんだけど。。。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 17

61.5 2 2016年度のグロテスクアニメランキング2位
ねむれ思い子 空のしとねに(アニメ映画)

2016年8月6日
★★★★☆ 3.4 (28)
154人が棚に入れました
赤ん坊の時に両親を失った “織音(おりね)”。彼女はある事件で警察に追われる身となり、逃亡の手助けと 引き換えに「組織」の人間、蒼嶋ユリの要求をのみ、ある実験用宇宙ステーションへと連れて行かれる。なぜか織音しか入れないという無人の宇宙ステーションの奥に事故当時のままの20 歳の姿をした母、里美がいたという衝撃の物語が展開される。

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「世界が驚愕した新たなる才能」・・・新人監督を生暖かく応援できる人なら楽しめるでしょう。

2014年頃(?)の劇場用(?)アニメ 50分くらい

監督 栗栖直也

国内のアニメコンペで多くの受賞歴を持つ栗栖直也監督が7年の歳月をかけてほぼ一人で作画を手掛けた3DCGアニメ

自主製作ながら、カナダ、アメリカ、イスラエルなど世界各地の映画祭やイベントで注目を集めた本格SFサスペンスヒューマンドラマ

と言ううたい文句なので自主製作に近い作品でしょうか。
声優は、
井上喜久子、田中敦子が好演しているのですが、
主役の福島おりねという人は声優業で成功せず芸能事務所の社長らしいです。
ここは大人の事情。

3DCGのみで作ったようなアニメで、全体の出来は丁寧ですがアニメとしてはゴミに近いような気がします。
同様に自主製作レベル(制作状況はこれ以下)の新海監督のほしのこえと比べても映像の価値は認められないような気がします。

3DCGなので自動的にSF設定になったような感じが嫌です。
唯一のテーマが母子愛のようなので、すべて妥協の産物のように見えます。

超一流プロと比べてはいけないんでしょうが、
「おおかみこどもの雨と雪」のアマチュア版っぽいです。

内容はすべてが駄目だと言うわけでもなく、CGにしては丁寧な部分もあります。
特にエンドロールはいいです。
我慢して本編を観終わったのなら必ずエンドロールを見てください。
序盤とエンドロール(時系列は逆)だけでもいいような。
本編は3DCGの練習でしょうね。

評価点通りお勧めは出来ないのですが、自主製作の妙なパワーや、
大人になり切れていない素直な表現に興味がある人なら楽しめるでしょう。
実を言うとノンストップで観たので楽しめていたのかもしれません。
過度な期待は禁物というか、頑張ってる若い人の作品を観るつもりなら。

追記
声優としてほとんどガヤしかやらせてもらえず挫折した人が、
社長になって初めての主役を演じるのも一つのロマンかも知れませんね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 23

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

海外で絶賛されたインディアニメ映画が凱旋帰国!SFサスペンスという戦慄と興奮の中に垣間見られる強いメッセージ性!!明日を担う逸材の誕生か!!!?

Youtubeや映画コンペなどで自主制作3DCGアニメを発表している栗栖直也監督が、7年間たった一人で制作した50分の中篇映画
2014年に完成し、世界各国の映画祭などで高い評価を受けるも当の日本ではほぼ未公開状態に等しかった
そして2016年、急遽ミニシアター系での配給が決定し、あの新海誠監督の『彼女と彼女の猫』がスタートを切った下北沢トリウッドを皮切りに公開されていく予定の作品です


舞台はレーザーディスプレイが普及した近未来
ある事件をきっかけに逃亡生活を余儀なくされていた19歳の孤児、入之波 織音(しおのは おりね)
彼女は急に得体の知れない視線に追われている恐怖を感じ始めていた
そこに現れた蒼嶋ユリと名乗る女性と黒服の男達
蒼嶋は逃亡者である織音の事情を知りつつ、ある作戦への協力を依頼する
衛星軌道上にあった宇宙ステーションで行われていたとある実験で、実験体が暴走しステーションを占拠したのだ
実験体は織音をステーションに連れて来るように要求していた
一方の蒼嶋は織音を使ってステーション奪還を企むのだが、ステーションの中にいたのは、なんと19年前に死んだはずの織音の母親、里見だった・・・


物語はとてもショッキングな幕開けから始まり、さらに織音に忍び寄る蒼嶋達、宇宙ステーションという閉鎖空間で得体の知れない実験体なる者との遭遇
と、とてもスリリングなサスペンス調になっております
画面のクオリティ自体はゼロ年代初頭ほどなのですが、とはいえ戦慄と興奮が物語の中に一気に惹き込んでくれるため、実のところあまり気にならなかったというのが率直な感想です


また、どちらかという昨今のCGアニメよりも二昔前のゲームムービーを彷彿とさせるモデリング、テクスチャなのでそちらに免疫のある方はすぐ好きになれると思います
さらにたった一人で制作したとは思えぬほど場面転換が多用で、宇宙ステーションという見慣れない情景をデザインしたというポイントも含めて、背景のモデリングは目を見張るボリュームになっています
間違っても“手抜き”ではないのがオイラにもよくわかりました


19年間、生と死に断絶されていた母娘関係
突然の再会、埋まらないギャップ、明かせぬ真実、そこから見えてくる強いメッセージ性が今作最大の魅力と言えます
親子とは何なのか?
人間とは何なのか?
目に見えているものが全てなのか?
本当に大切なものとは何なのか?
そして、生きるとは何なのか?
この作品はSFという大舞台が用意されてはいますが、何もSFファンに向けた難解な謎掛け、例えば『攻殻機動隊』のような作品だとは思いません
哲学的でありつつも、とても入り込み易い入門向けSF
『エイリアン4』のオマージュも観受けられました
そう、老若男女問わず万人に観て頂きたいメッセージが詰め込まれてると感じましたね


インパクトのある映像に加えて、親しみ易い確かなメッセージ
各国の映画祭で評価された理由はまさにココあると判りました


さらに音響制作と主役の織音役の声優を兼任した福島央俐音の尽力もあり、井上喜久子、田中敦子、平田広明といった超豪華声優陣が参加しているのも観どころです
名優達の芝居は物語のメッセージ性をより際立たせており、これだけでもチェックしていただくには十分な理由ではないかと思います
織音の母、里見を演じた喜久子お姉ちゃん(母役なのにお姉ちゃんとはコレ如何にw)が久々に痛快で可憐な芝居を観せてくれたのには脱帽モノです


最後に爽やかなテーマソングと共に流れるエンドクレジット中も映像が進んでいき、このED映像の為だけに起こしたモデリングもあったりと一体ドコまで作り込んでんだ・・・;と、監督の今作に掛ける情熱にスッカリとやられてしまいました
デジタルツールの進化と動画サイトの登場によって自主制作アニメ、の発表は新海誠監督の時代以上に容易になったのかもしれません
その反面、劇場公開まで辿り着く作品はほぼ絶滅してしまいました


そんな中、世界中で評価された本作の公開は力いっぱい歓迎すべきところでしょう
気負うことなく、先入観を捨てて、本当に純粋な意味で“イイ映画”に仕上がってました
是非チェックしていただきたい一本です

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これはすごい

栗栖直也監督が映像・物語をほぼ一人で作ったという作品。
構想に2年、制作に5年かけたそう。
モチベーションを保ち続けられる強靭な精神はバケモノだと思います。


さて、それでは作品の感想を

物語
始まって10分くらいは、急に変な人が出てきたw設定が厨二病っぽいなーなどと思っていたのですが、主人公織音のお母さんが出てきた辺りからどんどん物語に惹き込まれていきました。
義体とプログラムで動くお母さんの愛情に触れるうち、お母さんを機械とみるか、母とみるかで悩み始める織音の苦悩がドラマチックに描かれていて、織音とその周りの人々はどのようなつながり、どのように生きていくのか最後まで続きの気になる展開になりました。
物語の伝えたいテーマ(母の愛・データに依存する現代人)が明確に伝わってくるのも良いですね。
{netabare}思うところがあるとすれば結局お母さんを大切にした織音もデータに依存していたことになるんじゃないかということです。
そもそも、記憶も感情も電気信号…といったらお母さんに殴られてしまうでしょうか。
私はとても大事にしているデータがあるので、娘を守るためだとしても、お母さんの行動は、やり過ぎじゃないかと思います。価値観は人それぞれだよ!と言いたいです。{/netabare}

予想を裏切る展開もあり、物語の完成度は非常に高いと感じました。

声優
織音の声が時々引っかかるところを除けば完璧でしたね。

キャラ
キャラがとてもいきていました。
最初は最初は共感しづらいなと感じていたが、シリアス設定をいとも簡単に崩したお母さんの存在は偉大です。
その後からは段々とキャラが物語を引っ張っていく存在になっていきました。
このキャラ達で続編も作れそうですね。
特に先生と織音とユリとお母さんと彼氏はもっと観てみたくなりました。

作画
物量があって、細かいところまで作り込まれているのがすごいです。
単なるトゥーンシェーダだともっと影のエッジがはっきり出てしまうと思うので、テクスチャが相当頑張っているんだと思います。
そしてアニメーションとカメラワーク!
しっかり綺麗に動いています。モデルだけじゃなく、アニメーションまでできちゃう、編集も出来ちゃうなんて超人ですか!?
絵柄にしても動きにしても好みのど真ん中の作品でした。

音楽
劇中歌・効果音とても良かったです。子守唄が耳に残りました。良い曲ですね。

最後にED!
びっくりしました、どこまで作り込んでるんだ…

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14
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